【ブログ】保証債務と連帯保証債務

2016-10-20

 みなさん、こんにちは。東京都千代田区神田の法律事務所、アトラス総合法律事務所の山本です。

 今回は、住宅ローンや自動車ローンを組むときによく聞く法律用語ということで「保証」と「連帯保証」の違いについて説明します。

 まず、「保証」とは何でしょうか? 

 民法446条1項は、「保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う。」と規定しています。したがって、保証とは、お金を借りた人(主債務者)がお金を貸した人(債権者)に返せない場合に、第三者(保証人)が代わりにお金を払うことを約束することをいいます(債権者と保証人との間の約束を「保証契約」といいます。)。保証人は、主債務者がお金を返さない場合に、はじめてお金を代わりに払えばいいということになります。

 では、この「保証」に「連帯」という言葉がつくと、単純な「保証」と何が異なることになるのでしょうか? 

 先ほどの説明で、「保証人は、主債務者がお金を返さない場合に、はじめてお金を代わりに払えばいい」と説明しました。これを難しい言葉で「補充性」と言います。主債務者が払えない場合に、保証人が主債務者の責任を補充してあげるというイメージです。

 具体的には、債権者が保証人に返済を求めてきたときに、保証人は債権者に対して「まず借りてる本人(主債務者)に請求してください。」と言うことができます(催告の抗弁。民法452条。)。また、同様の場合に、保証人は債権者に対して「借りてる本人には資力があって執行も簡単だから、私は払いません。」と言うことができます(検索の抗弁。民法453条。)。

 しかし、「連帯」保証の場合は、これら「催告の抗弁」「検索の抗弁」が使えないのです(民法454条)。つまり、連帯保証には補充性がないのです。なぜなら、主債務者と「連帯」してお金を返す義務を負っているからです。

 そうすると、債権者としては、お金を返すことについてあくまで補充的(二次的)な義務を負っている単純な「保証」よりも、お金を返すことについて主債務者と「連帯」して義務を負っている「連帯保証」を選択する方が合理的と言えます。

 そのため、日常生活では、家や車のローンを組むとき、家を借りるときなどに、債権者から「連帯」保証人を付けることを求められることが多いのです。

 

 続く…

 

 

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