【ブログ】典型契約⑦

2019-04-09

 こんにちは。東京都千代田区神田にある法律事務所,アトラス総合法律事務所の佐々木です。今日は,民法の典型契約のうち,賃貸借について説明していきたいと思います。

 民法601条は,「当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し,相手方がこれに対して賃料を支払うことを約すること」で賃貸借契約の効力を生じる,とあります。「使用」貸借が無償で物を貸す・借りる契約であるのに対し,「賃」貸借は物の貸し借りにおいて「賃料」を支払う点が大きく違います。
 アパートやマンションを借りる場合や,レンタルショップでDVDを借りる場合にはお金払いますよね。賃貸借は私たちが生活する中で関わりの深い契約類型の一つといえます。例のごとくラーメン屋事例で言えば,

 ラーメン屋を開業したいXは,駅前の物件でいいところはないか探していたところ,神田駅から徒歩1分の場所にあるラーメン屋に最適な店舗物件を見つけ,所有者Dとの間で当該物件を賃料月額50万円で借りる合意をした。

 法律上は,当事者の合意だけで契約が成立し,書面の作成や実際の物件の引渡しは賃貸借契約成立に必要ではないことになります。「そうなの?」って感じしませんか。
また,前回説明した使用貸借では物を引渡したときに契約が成立することになっており,この点も使用貸借と異なります。一体どうしてなのでしょうね。この辺の話はまた別の機会に一緒に考えてみたい,と思います。

今回で物の利用型である「貸借」の契約類型の説明は終わり,次回からは別の類型の契約の説明に入ります。どうぞお付き合いを。

 

 

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