【ブログ】再逮捕

2019-01-21

こんにちは、東京都千代田区神田にあるアトラス総合法律事務所の志喜屋(シキヤ)です。

今回は、前回お話しした逮捕に関連して、再逮捕についてお話しします。

・再逮捕の禁止
いったん逮捕が終了して身体拘束を解かれた被疑者を、同じ事実で再び逮捕することは、原則として許されません。なぜ再逮捕が原則として許されないにかといいますと、もし同じ事実で逮捕を繰り返せるなら、前回お話ししたように、法律が逮捕・勾留について定めた厳しい時間制限が無意味になってしまうからです。

・再逮捕禁止の例外
もっとも、再逮捕禁止の原則にも、一定の場合には例外が認められます。なぜ例外が認められるのかといいますと、再び身体拘束をして捜査を行う必要性が生じる場合があることは否定できず、また、原則として禁止されている趣旨は身体拘束の不当な蒸し返しを禁止することにあるので、それに当てはまらないのであれば再び身体拘束を認めても支障はないからです。

・再逮捕が認められるには?
まず、①新しい証拠の発見などにより犯罪の疑いが復活する、逃げたり・証拠を隠したり壊したりするおそれが再び発生するなど、前の逮捕終了後の事情変更により再逮捕しなくてはならない必要性が生じたことが要求されます。
次に、②犯罪の重さや疑いの程度などの事情から、被疑者の利益を考えてもなお再逮捕は仕方ないといえる程度の高い必要性が認められなくてはなりません。
最後に、③原則禁止の趣旨を害してはならないので、前の逮捕中の捜査経過などにも照らして、再び同じ事実のために逮捕することが不当な蒸し返しに当たらないといえなければなりません。

・再逮捕と別件逮捕
ニュース事情を盛り上げているカルロス・ゴーン氏について、報道などでは特別背任の疑いで再逮捕されたと言われていますが、あれは本当に再逮捕といえるのでしょうか?
まず、ゴーン氏は最初に金融商品取引法違反の疑いで逮捕されていますね。次に、特別背任の疑いで逮捕されています。この、金商法違反の逮捕と特別背任の逮捕は、異なる事実によるものです。
再逮捕は、同じ事実で再び逮捕することをいいますので、特別背任の疑いによる逮捕は再逮捕とはいえません。報道で再逮捕といわれているのは実は、別件逮捕のことをいいます。

次回もぜひ読んで下さい。

 

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