【ブログ】履行不能

2017-02-28

 こんにちは。東京都千代田区神田にある法律事務所,アトラス総合法律事務所の佐々木です。

 前回は債務不履行の1類型,不完全履行について書きました。今日は,履行不能とはどういうことなのか,について書いていきます。

 1 履行不能とは

 債権成立後(前後を問うのかについては議論があります)に,債務者の責めに帰すべき事由により,履行することが不可能になることをいいます。

 ここでいう不可能かどうかは,物自体が消滅してしまったなどの物理的な不能に加えて,社会通念(常識)に沿って判断されます。

例えば,マンションの1室を借りる契約をした後に,火事によりマンションが焼失してしまった,とかですね。

 この場合,賃貸人の,当該部屋を貸すという債務は不可能ですよね。これは,物理的に不能な例になります。

 2 ラーメンの例

 究極の食材で作る幻のラーメンを出すラーメン店があった。そこは,完全予約制で,1日を通してお客は1人のみに対応可能,1日で1杯のラーメンしか提供できないお店だった。

 Aさんが予約を入れて来店したところ,店の手違いで当日は別のお客のBさんにラーメンを提供してしまっていて,その日Aさんにラーメンを出せなくなってしまった。

 →この場合,ラーメン屋の手違いというミスにより,当日にAさんにラーメンを出す債務の履行が不可能になってしまいました。店側としては後日ラーメンを出すことは可能とは言えると思いますが,Aさんはその日にその店のラーメンを食べるということはもうできないので,履行不能といえます。 

 3 今回で,債務不履行の類型の話は終わります。次回以降は,じゃあこれまで話した債務不履行になると具体的にどうなるの?という観点から書いていきたいと思います。

 

 

 

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