【ブログ】憲法改正 第二回

2015-07-17

神田の弁護士が自由奔放につぶやくブログ

~ゲーム,アニメ,ラーメンが好きな弁護士が何でもいいから気ままに語る~

 みなさん,こんにちは。弁護士の清水です。

 前回,安保法制について私見を述べました。9条2項だけ削除したらいいと申し上げましたが,それだけではおもしろくないので,僭越ながら,個人的な改憲案をご提示致します。

 

 3.具体的な条文について

あくまで,私案ですが,本気で改憲するなら,以下のような条文にするのがよろしいかと考えます。

 《現行憲法9条》

 第1項  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 第2項  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない

                     

 《改正後》

 第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 第2項 侵略戦争はこれを絶対に禁止する。また,我が国は,憲法並びに国際法規及び国際秩序に反する戦争,武力の行使には参加しない。

 第3項 軍隊は,自国の防衛のみならず,世界平和の実現及び全人類の生存と発展に貢献しなければならない。そして,軍事力は,法の支配のもとで,民主的に活用されるべきである。

 当然,異論反論は認めますが,このような内容であれば,大方の理解は得られるんじゃないかなあ。この条文の下では,例えば,湾岸戦争やアフガン戦争に参加するのは可能ですが,イラク戦争には参加できません。

 憲法学的には,日本の平和主義のあり方を変えるだけでなく,「法の支配」という文言が入ったことが重要でしょう。 なぜなら,法の支配は,国民の権利自由を守る極めて重要な概念であり,当然の原則ですが,憲法に明文がなかったことと世間の議論を聞いてみると,あまり理解されていない方が多いので。

 

 4.最後に

 今回問題となっている安保法案について,条文の詳細を把握しているわけではございませんが,本来,定義されている集団的自衛権の行使が可能という前提で作成されたのなら限定的,部分的にであっても,アウトでしょう。

 ただ,集団的自衛権の概念を変容されることで,憲法に適合させられるのなら,セーフの余地もあります(たとえば,集団的自衛権の行使は,日本国,日本国民の安全に危険が生じている場合に限っているとか,しかし,そもそもこれは集団的自衛権とはいえないのではないか)。いずれにせよ,小手先の解釈や無理筋なやり方で安保法案を通すと,禍根を残しますので,今後の法案の行方には注意が必要ですね。

 また,これをきっかけに憲法改正の議論が深化していけばおもしろくなりそうですね。

 

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