【ブログ】明け渡しと執行

2016-09-30

 

 皆さん,こんにちは。千代田区神田の法律事務所,アトラス総合法律事務所の山本です。本日は9月末日で上期最終営業日,明日から10月に突入です!

 さて今回は,「賃貸借契約期間中の建物の明渡し」に関するブログの最終回です。

 そこで,最後に,「明渡しを求める実際の流れ」について簡単にまとめます。

 1 借主が任意に明け渡してくれない場合

 (1)交渉段階で借主が出て行ってくれない場合

 まずは,大家さんが借主と交渉を行うことになりますが,借主がこれに応じない場合,訴訟を提起して判決(又は和解)を得る必要があります。通常は,裁判手続で結果が出れば借主はこれにしたがうと考えられます。

 (2)裁判後でも借主が明渡しに応じない場合

 この場合には,裁判所に対して強制執行の申立を行い,強制的に退去させる手続きを行うことになります。

 2 なぜ強制執行手続によらなければならないのか

 なぜ強制執行手続によらなければならないのかというと,それは,自力救済の禁止の要請が働くからです。

 自力救済とは,司法機関(裁判所)を通さずに,自分の力で権利の回復を図ることをいいます。しかし,これが認められると,相手にも言い分があるかもしれないのに一方的に権利行使がなされてしまい,後から相手方の方が正しかったことが分かった時に取り返しのつかないことになります。また,権利行使が結果的に正しかったとしても,やり方が暴力的であったりして人や物を傷つける危険性があります。

 そこで,相手方の意見を聞く機会が保障されて中立的な立場の人(裁判官)が判断する裁判所で判決を得て,手続的にも暴力的で人や物を傷つける心配のない強制執行手続の下で執行が行われると決められているわけですね。

 3 最後に

 今回で「賃貸借契約期間中の建物の明渡し」に関するブログは最終回です。賃貸借契約に関するお悩み事があれば,気軽にどんなことでもお気軽にご相談ください。皆様のお悩みを解決するために,全力でサポートいたします。

 

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