【ブログ】未成年者について

2017-02-14

 こんにちは。東京都千代田区神田にある法律事務所,アトラス総合法律事務所の山本です。

今回は,未成年者について説明していきます。

 1 未成年者とは

 未成年者とは,20歳未満の者のことをいいます(民法第4条を参照)。したがって,成年者か未成年者かという区別は,20歳の誕生日がきたか否かで形式的に決まります。

 2 生活するうえでどのような制約があるのか

 未成年者が法律行為をするには,法定代理人の同意を得る必要があります(民法第5条1項本文)。そして,法定代理人の同意がない場合には,法律行為は取消すことができるとされています(民法第5条第2項)。たとえば,高校を卒業して運転免許を取得した18歳の大学1年生が自動車を購入する場合なんかを想像すると分かりやすいかもしれません。この契約の際に,法定代理人(≒親権者)の同意がないと,契約はあとから取り消すことができることになります。そのため,未成年者が契約をする場合に,相手方(お店)から,「親の同意を得ているか否か」という確認を受けるのは,ちゃんと民法第5条1項,2項に根拠があるということになります。

  3 単独でできる行為

 未成年者が法律行為をする場合に親の同意が必要とした一つの目的は,未成年者の財産的利益を守るためなので,財産的利益が害されない行為であれば,未成年者は単独でできると考えられそうです。このような趣旨から民法は,「単に権利を得,又は義務を免れる行為」(5条1項ただし書き)や「法定代理人が目的を定めて処分を許した財産の処分」「目的を定めないで処分を許した財産の処分」(5条3項)を単独で自由に行うことができると定めています。たとえば,(負担のない)贈与を受けることや,親からもらった旅行費,弁学費を目的のために使うこと,お小遣いを自由に使うことなどが,具体的な例です。

  以上で,行為能力についてまとめたブログは終了です。最近,未成年者についていろいろな分野で話題になってますよね。たとえば,衆議院議員・参議院議員の選挙権は満18歳以上の者について認められることになったこと(公職選挙法第9条1項)とか,結婚の年齢(民法第731条)の問題とか,時間があれば,いつか触れてみたいと思います。

 

 

 

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