【ブログ】珍事件!

2015-08-31

神田の弁護士が自由奔放につぶやくブログ

~ゲーム,アニメ,ラーメンが好きな弁護士が何でもいいから気ままに語る~

皆さん,こんちわ~弁護士の清水です。

 今日は,例の事件(弁護士が局部を切られた事件)について考えてみたいと思います。

 

1 事案の概要

 平成27年8月17日午前7時30分頃,港区虎ノ門のビル4階の法律事務所にて,弁護士が元プロボクサーの男性から殴打され,気絶させられたたうえに,局部を切断されて,重傷を負った。

 犯行の動機は,その法律事務所で働いていた女性事務員が被疑者の妻で,被害弁護士と不倫関係になったことにあるとされている。

 

2 感想

 まあ,真相は定かではありませんが,不倫は許せないにしても,局部切断とは,ひどい話ですね。どっかのイスラム国家のようだ・・・・。

 私も弁護士になって,3年目ですが,普通に仕事してるだけでも,悪い意味でいろんな人がいました。生粋のやくざからチンピラ,統合失調症や子育てノイローゼの女性,被害妄想者,ホモセクシャル,クレーマー等変な方はいっぱい。

 弁護士業をやっていくうえで,このような方々とは接触したくないのが本音ですが,民事事件一般を広く扱う事務所になると,不可避です。ましてや,法律事務所はトラブルになる人や病んでる人の駆け込み寺の側面があるので,一部の高級な法律事務所でない限り,依頼者なり,相手方なりで関わりを持ってしまいます。

 そのような方々といかに平和的かつ円満に交渉し,解決していくかが,ポイントなんですけどね(゚∀゚)。

 なお,今回の件は,専ら,被害弁護士個人のプライベートな問題である可能性が高いですが,事件処理を巡るトラブルで,弁護士が殺害されたり,暴行を受けるケースもよく聞きますので,注意が必要です。

 

3 被疑者の刑事責任について

 これについては,素人でもわかるように,傷害罪です。

 傷害罪は,損傷部位や態様によって様々ですが,元プロボクサーが本気で殴れば,人を殺傷する可能性は極めて高く,それ自体重く考えられるだけでなく,男性の局部をちょん切ってトイレに捨てるという犯行態様は,被害者に対する肉体的苦痛はもちろん,精神的苦痛も大きく,被害者の社会的名誉(弁護士としての信用も含めて)を著しく毀損するのは明白です。

 さらに,犯行の計画性や猟奇性等も悪質と言わざるを得ません。

 また,実際に被疑者の妻と被害者が不倫していたとしても,犯行を正当化する理由にはならないでしょうね。多少は斟酌する程度でしょう。

 予想では,求刑12年,実刑8年くらいかなあ(ちなみに,法定刑は15年以下の懲役又は50万円以下の罰金)。

 なお,有名な弁護士によると,マックス15年の実刑もありうるとのことですが,個人的にはそこまでいかないような気がします。殺人罪や強姦罪との比較,後遺症(半身不随等)が残る等の他の重大傷害事案との均衡及び一応被疑者は初犯であることを前提にすると,最高刑の選択には躊躇しますね。

 

4 今後の手続について

 検察としては,間違いなく公判請求するでしょうが,公判となると,事件の大きさから傍聴人が殺到しますし(僕も傍聴券ゲットしに東京地裁に走ります),被害者としてもあまり今回の事件の詳細は知られたくないでしょうから(公判では,犯行状況だけでなく,不倫していたか否かも明らかになる),示談する可能性もなくはないです。

 そして,傷害罪の場合,示談が成立し,被害者が起訴を望まない場合には不起訴で終わる場合が圧倒的です。

 本件では,被害者が何と言おうとも,起訴,実刑は当然といえるところではありますが,刑事裁判で事実関係があきらかになり,さらに周囲の関心にさらされることは必ずしも被害者救済に資するとは思えないですよね。

 このあたり,被害者の心情と処罰の必要性とで難しいところではあります。

 

5 被害者の処分について

 被害者にはお悔やみ申し上げるしかないですが,弁護士というちょっと特殊な立場にいるので,変わった問題も出てきます。

 前提として,今回の事件自体は専ら弁護士が被害者の立場にありますが,弁護士と事務員の関係が気になるところであり,インターネットでは,この女性事務員は弁護士に強姦されたと口にしているいう情報もあります。

 もし,この女性が本当に被害者の弁護士から強姦なりされていたなら,弁護士会の懲戒処分も想定されます。弁護士が女性事務員に対して,セクハラやわいせつをして,懲戒された例もありますし,強姦となれば論外です。

 被害に遭った弁護士は,局部を切断された挙句,懲戒処分を受けるという最悪のケースになれば,踏んだり蹴ったりですよね。怖すぎ乙。

 

6 被害者の今後について

 局部を失ったからと言って,弁護士業ができなくなるわけではないのはもちろんです。

 弁護士業は,下半身ではなく上半身でやるものです。

 しかし,これだけインターネットとかで顔写真やら経歴が拡散し,注目を集めると,何らかの悪影響は避けられませんね。私みたいな小物の弁護士ならともかく,結構優秀な方だったようですので,よりダメージは大きい。 

 また,既婚者で子供が4人ということになると,不倫していた事務員との関係によっては,家庭に軋轢が生じかねませんね(不貞の慰謝料,離婚問題など)

 まあ,弁護士は登録すれば,所属事務所や登録番号等が公開されてしまいますので,一生ついて回る問題になってしまいます。このあたり,弁護士のプライバシーにも配慮し,何らかの対策が必要ではないでしょうか。

 

7 最後に

 被害者は,局部を切除され,不倫がばれて離婚,慰謝料請求され,懲戒処分も加わればもはや粉砕されたというほかないでしょう。

 理不尽極まりない社会ですよね。やってらんねーぜ。

 

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