【ブログ】知的財産法概要5

2018-08-16

東京都千代田区神田にあるアトラス総合法律事務所の管野です。

特許権を持つと、これを侵害する人に対して、侵害をやめること、損害賠償としてお金を支払ってもらうことができます。

特許権侵害とは、基本的に、保護されている発明を勝手に利用して、その発明によって物を作ったり、作られた物を使ったり、売ったりすることをいいます。

問題なのは、発明を利用したかどうかをどうやって判断するか、という点です。

前回説明した通り、特許権を得るためには特許庁に書類を提出する必要があります。その書類には、どのような発明をしたかが言葉で説明されます。
発明を利用したかどうかは、このその提出書類に書かれている言葉通りのものを利用したかどうか、というところから判断することになります。

例えば、「金属をS字に似た形に加工して作られる強いバネ」といった説明がなされる発明があり、これに特許権が認められているとします。
他の人がこれとまったく同じものを作った場合には、原則として特許権侵害になります。
他方、金属を加工して作られる強いバネを作ったとしても、その形がT字に似たものであった場合、「S字に似た形」という言葉と一致しないため、原則として特許権侵害にはなりません。

このように、言葉を基準にして認められる特許権侵害のことを、文言侵害(もんごんしんがい)と呼びます。

ちなみに、文言侵害以外に均等侵害というものがありますが、かなり深い話になってしまうので、その説明は後の機会に。

次回は意匠、商標についてまとめて説明します。
  
  

 

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