【ブログ】賭博罪

2015-10-23

神田の弁護士が自由奔放につぶやくブログ

~ゲーム,アニメ,ラーメンが好きな弁護士が何でもいいから気ままに語る~

 皆さん。こんにちは、弁護士の清水です。最近ブログネタが無くなってきたんですが,野球選手の賭博が問題になっているということで,「野球博士」の私がちょっと法律的な視点から論評してやろうかと思います(゚∀゚)

  1 賭博罪について

 そもそも,賭博罪は刑法犯であり,一般人でも,基本的に犯罪になります。刑法では次のように定められています。

 第185条

賭博をした者は,50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし,一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは,この限りでない。

 第186条

  1. 常習として賭博をした者は、3年以下の懲役に処する。
  2. 賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

刑法185条が単純賭博罪,同186条が常習賭博罪及び賭博場開帳図利罪等あり,日本では犯罪として定められています。

 学生時代から,賭博罪の当罰性については,大いに疑問を持っていました。僕はギャンブルが好きで,中学校の頃から,大富豪(トランプ)やUNO等カードゲームで友人と小銭をかけて勝負していましたし(よく先生に怒られてトランプを没収されていました(>_<)),学生時代は賭けマージャンの日々でしたから,これらが犯罪なのかと言われると違和感を覚えます(僕は明らかに常習者ですからね(*_*))。

 刑法の場合,どの犯罪についても,保護法益というのがありますが(たとえば,殺人罪なら人の生命,窃盗罪なら人の財産)賭博罪の場合,保護法益が何なのかよくわかりませんよね。

 刑法の専門書をみると,国民の経済的自立とか労働意欲の維持とか言ったりしますが,ホンマかいなと思う次第です。現実には,賭博罪で処罰されるのは,相当多額なギャンブルややくざ関係者が絡む場合に限られているみたいですが,そもそも,賭博程度で刑罰を科すのはやめるべきではないかと思います。せめて,単純賭博罪は削除すべき。

 また,僕は麻雀を生活の一部にしているので,賭博の中でも賭けマージャンは合法にしてくれないかニャー(=゚ω゚)ノ。

  2 賭博罪の法的問題点について

 賭博罪についての意見は別にして,常習性の性質(行為の属性か,行為者の属性か)や身分犯と共犯の問題(常習者とそうでない者が共犯になったらどういう罪責になるか,常習者が常習でない者を教唆幇助したらどうなるか)など講学的には結構面白い論点を提供してくれる犯罪であるのは事実で,受験時代は関心をもっていましたね。ただ,司法試験では出題されなかったけど。

 また,一般的にも,競馬や競輪,パチンコ,スロットはどうなのかという話もあります。おそらく,これらは刑法184,185条の賭博罪に該当するが,違法性は阻却されるとするんでしょう。ボクサーが傷害罪に問われないのと同じ論理でしょうね。

  3 野球選手の賭博について

 今回問題になっている選手は,野球の勝敗で賭けをしていたみたいです。プロ野球の試合の公正,八百長禁止等の趣旨からすると問題にすべき事態ではありますが,刑事責任という点からいうと軽いでしょう。

 よって,捜査機関が積極的に動き出すことはないでしょうね。もっとも,賭博の主催者や関係者が暴力団だったとかなら別ですが。なお,プロ野球のみならず,高校野球も賭けの対象にしていたようです。高校野球(特に夏の甲子園)は賭けの対象にするには最適だということは,なんとなく感じていたんですけど。

 今度やるんだったら僕も参加しちゃおーかなー(゚Д゚;)ぐふふふふ・・・・・・。

 なんて冗談ですよ。

 

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