【ブログ】遺言執行者の役割

2016-05-31

~東京 千代田区 神田の弁護士新谷朋弘より~

 皆様こんにちは,アトラス総合法律事務所代表弁護士のあらやです。今,世間で注目の話題を取り上げ,ブログでつづりたいと思います。

  さて,今回は「遺言執行者」について触れてみたいと思います。

遺言書の記載には,「不動産をAさんに譲る,銀行預金はBさんに譲る。」などの遺産の分配に関する取り決めの他,遺産の分配手続について,「遺言執行者」を選任して遺産の分配を執り行ってもらう旨の条項を加えるケースがあります。

 遺言執行者とは,その名の通り,遺言の内容を具体的に実現させる人を指します。

本来であれば,遺産分割は相続人全員で協力して手続きを行いますので,必ずしも遺言執行者を定める必要はありません。

 例えば,被相続人の預金口座の解約手続を行う場合,一般的に金融機関は相続人全員の署名や実印を求めることになりますが,相続人の一人でも非協力であれば,口座の解約手続を進めることが出来なくなります。また,相続人が数多くいたり,相続人が遠方に居住している等の事情があれば,必要書類を揃えるにも多大な時間と労力がかかります。

 そのような場合でも,遺言執行者が選任されていれば,遺言執行者のみで口座の解約手続を行ったり,その他遺産分配に関する一切の手続を行うことが出来ますので,相続人にとっては負担軽減となり,メリットがあります。

 遺言執行者は未成年者と破産者を除けば,誰でも就任できます。相続人の中から選任しても良いですが,他の相続人との間で感情的に対立する恐れが生じます。公平中立の立場から遺産分割手続を行うのであれば,弁護士などの専門家である第三者を選任すると,相続人間の無用なトラブルを避けることが出来るでしょう。

 

ページの上部へ戻る

Copyright(c) 2019 アトラス総合法律事務所 All Rights Reserved.