【ブログ】知的財産権について
2018-06-04
はじめまして。東京都千代田区神田にあるアトラス総合法律事務所の管野と申します。
私は、小さい頃から音楽に興味がありました。
インターネット上で様々な音楽を聴くようになった頃、著作権法が改正され、楽曲データの違法ダウンロードが処罰されるようになりました。このことをきっかけに、「著作権とは何か、法律とは何か」という疑問を持つようになりました。
著作権は知的財産権といわれるもののひとつですが、では知的財産とは一体何でしょうか。
「財産」というとまず思い付くのはお金、家、車、そういった自身が所有している物ではないでしょうか。
これらは目に見える(物理的に存在する)もので、自分の手元にあれば基本的に、他人が勝手に使ったり持って行ったりしないようにすることができます。
他方、著作権などはどうでしょうか。
音楽を例にみると、曲というものは、作曲者が、様々な音を様々なかたちで組み合わせて創るものです。
曲そのものは目で見たり触ったりできるものはありません。しかし、その作曲者が努力して創り上げた、記憶に残るもの(「情報」)として確かに存在します。
この「情報」は一度世間に広まると、どのように広まるかをコントロールすることは難しく、勝手に使われたり、他人が自分の作ったものだと嘘をつくことでその人のものにされてしまうことさえあり得ます。
そこで、こういった「情報」を知的財産という特別の財産として保護し、その情報を創る努力をした人を法律で保護する必要があります。
次回は、知的財産についての権利には具体的にどのようなものがあるのかについてご紹介したいと思います。
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