「いつも妻が見下したような発言を繰り返してくるため、ストレスを抱えている。」「無視されたり罵倒されたりと、妻の態度に納得がいかず、離婚を検討している。」離婚の原因には「モラルハラスメント」が挙げられることがあります。夫から妻に対してだけではなく、妻からモラハラ行為を受ける夫も決して少なくありません。
妻の言葉に傷付き、悩んでいる場合は離婚に踏み出そうか悩む人も多いでしょう。では、モラハラ妻の言動とは具体的にどのようなものでしょうか。そして、注意をしたり、や自分自身が我慢をしていればいずれ治るものなのでしょうか。今回の記事ではモラハラ妻について、原因や対処法を詳しく解説します。
どんな言動がモラハラにあたるのか
身体的暴力を意味するDVとは異なり、モラハラは具体的にどのようなものかわかりにくいものです。では、モラハラとは具体的にどのような言動を指すのでしょうか。この章ではどんな言動がモラハラにあたるのか、4つの視点で詳しく解説します。
罵声を浴びせる
モラハラの代表的な言動には、罵声が挙げられます。何を伝えてもすぐに怒り口調になり、大声を上げてくるようなケースです。まともな夫婦間の相談が成り立たず、次第にコミュニケーションも減り、「妻を怒らせたくない」と怯えながら暮らすようになります。また、侮辱的な言葉を投げつけてくることもあります。
無視する
モラハラは罵声だけではなく、無視も該当します。相談をしても、話しかけても、無視されてしまっていませんか。会話が無いため、それぞれが静かに暮らすようになり家庭内別居に至りやすいケースです。
家族や友人の悪口を繰り返す
モラハラ言動の特徴の1つには、夫側の家族や友人の悪口を繰り返す言動も挙げられます。自分の家族や友人は正しく、夫側の親族や交友関係は「おかしい」などの言動です。こうした行為は夫を周囲から孤立させることに繋がります。
外での評価が高いが、嘘が多い
モラハラ妻の言動の特徴には、「外での評価が高いが、嘘が多い」ことも挙げられます。社会的地位がある、友人が多い妻でも、家では高圧的な言動に豹変することがあります。また、対外的な評価は高くても、家では高圧的な妻は、人によって態度を変えやすく嘘が多いことも特徴の1つです。
モラハラ妻になる人の特徴・原因
モラハラ妻になってしまう人の特徴や原因には、どのようなものが挙げられるでしょうか。この章では5つの視点から詳しく解説します。
過去にモラハラを受けていた
モラハラ妻になってしまう原因の1つには、「過去に自身もモラハラ行為を受けていた」ことが考えられます。「親に過干渉をされた経験がある」「恋人から長期間にわたってモラハラを受けていた経験がある」などの場合、自身も同じような言動を覚えてしまい、かつての被害者経験から加害者へと変化してしまうのです。
プライドが高い
モラハラ妻の原因の2つ目は、「プライドが高い」ことです。
プライドが高いと、些細な言動を馬鹿にされたと認知してしまったり、相手に意見をされると苛立ってしまったりする傾向があります。また、人前で褒められたいという欲求も強く、常に配偶者を下に見るような態度を外部でも取るようになります。
自己肯定感が低い
自分に自信がないため、人を馬鹿にして自己肯定感を上げ、見下すような態度を取ることで安堵感を得ます。虚勢を張るがゆえに、傲慢な言動を繰り返すのです。
ストレスをため込んでいる
家事や育児などを理由に、妻がストレスをため込んでいる場合、そのはけ口としてモラハラのような言動に至っている場合があります。出産後に妻の言動に変化が出ている場合は、日常生活の中で精神的に追い詰められており、ストレスをため込んでいる可能性があります。
夫が真面目で優しい
モラハラ気質が元々あった妻の中には、真面目で優しい人を夫として選んで結婚した可能性もあります。また、そのような男性は妻に言い返すことは男らしくない、と考えているケースもあり、言い返さないことで妻のモラハラを助長させてしまう場合があります。このように真面目で優しく、言い返すようなことがないと、モラハラ妻の言動はさらに悪化することもあります。
妻のモラハラは治るのか
毎日のように罵倒されたり、無視されたりするような生活が続いていたら、夫としては離婚を検討したくなるものです。では、妻のモラハラは治る可能性はあるのでしょうか。以下2つの視点で解説します。
妻が自覚している場合
「本当はこんなことを言いたくない」と妻にモラハラ行動をしているという自覚がある場合、夫婦で一緒にカウンセリングを受ける、あるいは過去のモラハラ被害のケアを行うことで、妻のモラハラ言動は減っていく可能性があります。また、夫から辛い思いをしていると正直に伝えることも、改善のきっかけになるでしょう。
モラハラの自覚がない場合
モラハラ妻は自身の行動を「正しい」と認識していることがあり、モラハラをしているという自覚が無い場合があります。このような妻に対して夫からこの言動はモラハラであると伝えても、逆上してむしろ悪化する可能性は確かにあります。しかし、必ずしも全員が全員このようなタイプの妻ではありません。まずはこの言動はおかしい、モラハラであると伝えることで、改善を求めてみることも大切です。
モラハラ妻の対処法
ストレスフルな日常になってしまうモラハラ妻との生活は、単に辛いものであるというだけでなく、長くモラハラに晒されることで精神病を患ってしまう危険性もある者です。そのため、モラハラに対しては適切な対処が必要です。では、モラハラ妻にはどのように対処するべきでしょうか。以下3つの対処法をご参考ください。
【対処法①】妻の言動を気に留めない
妻のモラハラ行動への対処法には、「言動を気に留めない」という方法が考えられます。いくら改善を求めても上手くいかない場合には、放置もおすすめです。ただし、子供にも同じような行動をしている場合は、虐待につながるおそれもあるため、別の対処法も検討すべきでしょう。
【対処法②】言いなりにならず、対抗してみる
モラハラ妻との暮らしは精神的に疲弊するものです。言動を無視しても過干渉を受けるような状態なら、言いなりになることなく、意見をして対抗しましょう。
ただし、暴力行為に発展しないように注意が必要です。特に我慢を重ねていると、長年の悪感情の蓄積から、感情が爆発するおそれもあります。また、夫側の暴言だけを録音し、「モラハラだ」と主張されないように注意することも大切です。
【対処法③】別居する
モラハラはつらい経験であり、身体に変調をきたしてしまう人もいます。精神的に追い詰められてしまう前に、「別居」も視野に入れましょう。妻と別居することで、自身が夫をどれだけ追い詰めていたかを知る契機となり、妻がモラハラ行為を初めて自覚する可能性もあります。
妻のモラハラが治らず離婚を考える場合は?
いくら対策を講じてもモラハラが治らない場合には、離婚も視野に入れて検討しましょう。では、妻のモラハラが治らず離婚を考える場合は、どのように準備を進めるべきでしょうか。主な方法は以下の4つです。
モラハラの証拠を集める
離婚を有利に進めるためには、モラハラの証拠を集めておく必要があります。発言内容や行為を日記のように記録し、音声を録音することもおすすめです。
日常的に行為が行われている場合は、どのような行為がいつ行われているのか、詳細を記録していきましょう。離婚時に慰謝料請求をする場合は、立証責任があるためモラハラの証拠が欠かせません。
離婚を切り出し、話し合いをする
離婚を目指す場合、まずは妻に切り出して協議をしましょう。話し合いで解決できるケースもあります。協議の段階で離婚できることもあれば、夫婦関係が修復できる可能性もあるでしょう。
弁護士に示談交渉をしてもらう
モラハラ行為が激しく、協議にも応じてもらえるような雰囲気ではない場合は、弁護士に依頼をして示談交渉をしてもらうこともおすすめです。すでにモラハラ行為に疲れており、妻の顔も見たくない場合も、弁護士に交渉を一任しましょう。連絡窓口にもなってくれるため、精神的な負担も大きく減ります。
示談交渉がまとまらない場合、離婚調停から始める
示談交渉がまとまらない場合は、離婚調停に移行することも大切です。現在日本では調停前置主義が採用されているため、離婚を求める場合にはまず訴訟ではなく調停を行います。離婚調停とは、調停委員と裁判官の下で行われる、話し合いによる解決方法です。納得のいく合意ができなければ訴訟に移行します。
離婚調停は弁護士に依頼せずに自分自身で行うことも可能です。ですが、離婚調停では慰謝料請求や親権、養育費に関することも含めて話し合うことになるため、不利な内容で離婚を成立させてしまわないためにも弁護士に依頼することがおすすめです。
まとめ
この記事では、モラハラ妻の言動について、原因や対処法も交えながら詳しく解説しました。
モラハラは精神的に大きな負担となる行為であり、子供にも影響が及ぶ可能性があります。もしも行動が改善しない場合には、離婚も視野に入れてみましょう。モラハラや離婚については、示談交渉から調停、訴訟にも対応できる弁護士への相談がおすすめです。慰謝料の請求についても対応できます。まずはお気軽にご相談ください。