【ブログ】もしも裁判所から書面が届いたら? 第3回

2018-06-01

 みなさん,こんにちは。東京都千代田区神田にあるアトラス総合法律事務所の山本です。
今回は,前回みたような「訴状」ではなく,「訴訟告知書」が届く場面を見ていきましょう。

 訴訟告知書とは,簡単に説明すると,「現在,あなたに関係する裁判が裁判所で行われていますよ。」ということをお知らせする書面です。訴状と何が違うのかというと,訴状は,被告(原告から訴えられる人)に対して送られてきます。しかし,訴訟告知は,もうすでに原告(訴える人)と被告との間で訴訟が始まっているときに,この訴訟に関係のある人に対して送られてきます。分かりにくいですよね,前回,前々回のブログの例で説明します。

 前回の例は,Aさんは,友人のBさんから,1年後に返すという約束で200万円を借りました。Bさんは1年後にAさんがちゃんと返してくれるのか心配だったので,Aさんに200万円を貸す際に,Aさんの弟のCさんにAさんの連帯保証人になってもらいました。1年後,BさんはAさんに何度も返済を求めますが一向に返してくれません。そこで,Bさんは,連帯保証人のCさんを訴えました,というものです。
 このとき,原告はBさん,被告はCさんです。AさんはBさんから訴えられていないため被告でもないですし,もちろん原告でもありません。訴訟に全くかかわっていません。
 こんなとき,Cさんは,訴訟告知という制度を利用して,Aさんに対して訴訟告知書を送ることが考えられるのです。訴訟告知書は,訴状のときと同じように,裁判所に提出して,裁判所が特別送達でAさんに送ることになります(民事訴訟法53条3項,民事訴訟規則22条を参照)。これが,「訴訟告知」書が裁判所から届く一場面です。
 では,Cさんは,なぜこの制度を利用しようと考えたのでしょうか。次回は,この点をみていきましょう。

 

 

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