【ブログ】夫婦別姓 最高裁が審理

2015-11-10

神田の弁護士が自由奔放につぶやくブログ

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皆さん,こんにちは。弁護士の清水です。

 前回,待婚期間(再婚禁止期間)について話しましたが,同じく,夫婦別姓制度についても最高裁が合憲性について審理するということです。

 夫婦別姓については,過去にも取り上げましたが,待婚期間に引き続いて,もう一度検討してみたいと思います。

 1 夫婦別姓の合憲性について

 私見ですが,待婚期間については,違憲判決は間違いなさそうです。ですが,夫婦別姓については,それを認めていないから違憲と判断されることはないと思われます。

 いずれの問題についても,最高裁の大法廷で審理される以上,15人の最高裁判所裁判官で判決しますが,ほぼ全員が夫婦別姓を認めないことについて違憲とは判断しないといっていいんじゃないかなあ。

 その理由については,夫婦同氏の原則は,夫と妻いずれかを選択できるのだから男女間で不平等とはいえないことなど法的な理由付けよりも,世論から,夫婦同氏自体はおおむね受け入れられていることが挙げられます。

 夫婦なんだから,氏は同じで当たり前という単純な理屈は社会的に浸透しているんで,そのような中,司法が違憲判決をすると,反発も大きいだろうという判断から,違憲判決は避けるんですよね。

 また,待婚期間に比べて,夫婦別性の是非は政治問題化しており,司法がばっさり切るのは困難だから,立法的に解決してくれよというのが本音なんですよね。

 2 注目点

 そうすると,夫婦別姓を採用してないことについては,合憲か違憲かという結論よりも,各裁判官がどのような意見を述べるかが注目ですね。

 各裁判官の主義や思想が出てくるところなので,補足意見や反対意見は要チェックです。一つや二つ,夫婦別姓の検討を促すような意見があるのではないかと思います。

 ただし,夫婦別姓は導入するとなると,別姓夫婦の子の氏はどうするかという問題が必然的に生じます。

 また,別姓導入前に婚姻した夫婦についてはどういう扱いになるかも争点に浮上するでしょうね

 別姓が認められるのなら,そうしたかったけどそれがかなわず,同氏でやむなく婚姻したというカップルも少なからずいるはずですからね(そんなカップルは,別姓にするために一端離婚して,再婚するなんてことも考えるでしょうね)。

 このあたりの問題解決は,国会に委ねるほかなく,最高裁も踏み込めないでしょう。

 3 どうなるのか

 私自身は,以前も述べましたが,夫婦別姓を認めることには賛成ではあります。ただ,上述通り,政治的立法的解決が望まれるので,違憲はない。

 おそらく,原告が期待しているのは,違憲判決よりも,司法に問題を問うことで,何らかの前向きな説示をもらい,世論喚起することだと思われます。

 しかし,政治的,立法的となると,現政権は安倍政権ですよね,安倍総理の見解についても個人的には興味がありますね(おそらく反対なんでしょうけど)。

 さらに,自民党政権の保守的傾向からして,どんな判決が出ても,夫婦別姓が導入されるのはずいぶん先のような気がしますねー(>_<)。

 

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